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6月30日には小出にて「しねり弁天たたき地蔵祭り」なるものに参加してきたのだが、一方その頃市内では「蒲原祭り」が開催されていた!

期間は30日~7月2日までだという。さらに1日の夜19時からは「御神餞」なるものも行われるようだ。せっかくなので潜入してみた。





目次

  1. 〇〇の数が日本一!?ここがすごいよ「蒲原祭り」
  2. 御神餞(おたくせん)開始!
  3. 祭りといったら屋台!今年の流行を探る!

〇〇の数が日本一!?ここがすごいよ「蒲原祭り」

村上市の村上大祭、柏崎市の柏崎えんま市とならぶ新潟三大高市の一つが「蒲原祭り」である。高市とは縁日のことであるが、縁日は社寺とのつながりから発生するものだ。

知っている人は少ないだろうが、実は新潟は神社の数が日本一なのである!
地味に広い県面積と佐渡ヶ島、そしてなんだかんだ明治期には賑わっていたこともあって神社の数が多いのだ。
そして豊かな自然を背景として様々な信仰が生まれたことも関係しているであろう。新潟にユニークな祭り(つぶろさししねり弁天参照)が多いのも頷けるのである。

さて今回の「蒲原祭り」。売りは何と言ってもその長さと出店の数だ。
横に約1km、枝道を入れれば2kmぐらいになろうかと思われる道の両側には出店がびっしりと出現する。その数およそ450店以上!

お好み焼きからタコ焼き焼きそば、射的、かたぬき、金魚すくいまで。何でもあるといっても過言ではないだろう。

しかしながら人が多い!私が行った1日は珍しく夜だけ晴れたこともあって(何故か毎年雨が降る)メチャ混みである。通勤ラッシュの電車の中をかき分けて進むような感覚である。初めて田舎から都会に出てスクランブル交差点を体験し、気づいたら自分が行きたい方向ではない場所に立っていた、あんな感覚だ。

自分の行きたい・買いたい店まで行くのも一苦労である。

御神餞(おたくせん)開始!

人の波をかき分けてなんとか境内に辿りつくと、まだ時間があるにも拘らずカメラ部隊がスタンバイしているではないか!なんとか見えそうな位置を探り探りしているうちに「御神餞」が開始!
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この「御神餞」は830年の伝統を持つ行事その年の稲作の豊凶を占う神事だ。
鎌倉時代、畠山六郎という武士が託宣を得て五穀の豊凶を占ったことが始まりだと言う。

ちなみにこの蒲原神社の主祭神は椎根津彦命である。また一時廃社寸前だったこの神社を再建したのは信長と結び、上杉景勝を裏切った「新発田重家」である。重家は自らも戦勝祈願を奉納し、社殿を建築、さらに種々の寄進などをしたことで蒲原神社は甦った。
ドラマやなんかでは義だのなんだのと美化されることが多く、戦も巧い!と宣伝されがちな兼続と景勝だが実は結構畜生で戦もさほど巧いというわけではなかったりする。重家が裏切るのも当然である。ちなみに上杉家はこの重家の反乱を鎮圧するのに7年かかっている。途中本能寺があるがそれにしても鎮圧に時間かかりすぎである。

さて肝心の「御神餞」なにやら祝詞?のようなものを読んでいるようだがまったく聞こえない。一応マイクがあるのだが、聞こえない原因はこれ
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そうだね!お化け屋敷だね!
お化け屋敷の宣伝文句「よってらっしゃいみてらっしゃい」と神主さんの「かしこみかしこみ」が被さって何がなんだかわからん!そこに「うぇへへへへ」というお化けの声と「キャー」という悲鳴が混ざり声のるつぼ状態である。

そして祝詞がすむと、何やら小さいもの、おそらく籤を懸命に振り始める神主さん。DSC_0251


籤の結果がこちら!「七分の作 水あり」
去年は「七、八分の作 風あり」だったよう。雨がふるけれどもそれなりという感じのようだ 。「難なし」ということもあるようだが、今年は水に注意が必要な模様。ちなみに上越の一部で雨による避難勧告が出たようである。

祭りといったら屋台!今年の流行を探る!

そして屋台と言ったらやはり食べものですよね!
屋台にもその年の流行があるようなのでやたら多い屋台と珍しいもの、新潟名物を探して買ってみることに。
①今年の流行「電球ソーダ」
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去年は「レモネード」だったか「レモンスカッシュ」を袋に入れて飲むようなタイでよく見る感じのものが流行っていた気がする。今年はしかし「電球ソーダ」一色
容器の底にとりつけてある電飾と上のライトが容器を照らし、暗闇の中で様々な色にピカピカ光る。確かに祭り映えする飲み物のようだ。
しかし祭りなので味は御察し。驚異的なのはその電飾の持続時間である。1の夜に買ったのだが、3日の夜になっても私の横で空しく光りつづけている。今後アボカド君の水耕栽培の鉢になる予定。

②新潟名物「ぽっぽ焼き」
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15本で500円。この「ぽっぽ」の由来は諸説あるようだが確定していないようである。
味は「黒糖蒸しパン」に近い気がするが、それよりももっとしっかりとしていてモチモチした食感だ。
飽きが来ない素朴な味で新潟県民にはお馴染みのもの。この通常バージョンにあんこや生クリームを添えたネオぽっぽ焼きのようなものも近頃売られているようだ。廃れるよりは進化していった方が良いだろう。ちなみに中央入口のぽっぽ焼き屋が毎年行列だが、もし並ぶのであればちょっとしたアトラクション並みの待ち時間が必要となる。

③こんなものまで売っている!「タイラーメン」
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トムヤムクンベースのスープにおそらくセンレックという米粉の麺を入れて鶏そぼろ、桜えび、もやし、海老団子?を入れたもの。ここにトッピングとして唐辛子・砂糖・ピーナッツが加わる。
まさかこんなものが縁日で食べられるとは!こちらも一杯500円。ほどよい酸味と辛味が特徴のトムヤムクンはいつ食べても美味い。この緑のものは葱とパクチーっぽい何かだと思われる。

④これは美味い!「焼き小龍包」
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縁日でなぜに小龍包を売ろうと思ったのか。とりあえず初めて見たので購入。
肝心な汁が出ない!と書こうと思ったがしっかりスープが出てきたので満足。味はポン酢と塩だれが選べたが取りあえずポン酢で頂いた。縁日で購入できる、という点がポイントである。冷凍っぽいなんて言っちゃダメだぞ!

そんなわけで無事「蒲原祭り」も満喫できた。毎年この期間だそうなので新潟に来る機会があれば寄って見てはいかがだろうか?

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