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当時、陣中食として重宝された「味噌」
最近では美容や病気予防に味噌が良いという話もあり、その力が再注目されている。

そんなわけで今日は焼き味噌を作ってみようと思う。




目次

  1. 「家康」と「焼き味噌」の真実
  2. 焼き味噌を作ってみる!
  3. 実食

「家康」と「焼き味噌」の真実

味噌自体の持ちも良く、溶かして飲め、焼いて食べれる。さらには肉や野菜につけても食べることができた味噌は大変重宝された。

だが、今「焼き味噌」と聞いてまず最初に「家康!」と頭に浮かんだ人も多いのではないだろうか?
しかしながらこれは「山岡荘八」の創作である可能性が高いそうだ。
良く言われているのが対武田戦・三方ヶ原での敗走時に山県昌景に追い立てられ、恐怖のあまり漏らしたものを家臣の大久保忠世がからかい、家康が「これは焼き味噌だ!」と言いかえした話だ。
だがこれは山岡荘八以前の資料には見られないことらしい。司馬史観の影響力もそうだが(坂本竜馬とか)小説家の恐ろしさを垣間見ることができる。

が、三方ヶ原ではなく「一言坂の戦い」の段に怪しげな文章がある。
そこには上と同じようなやりとりが記されているのだが、その文章の終わりに「その日は出陣していなかったので、逃げるようなことはなかったはずだ。こんな妄言は削っておく」と一言添えてある。まるで「検閲により削除」を髣髴とさせる文章だ。

そう考えると一言坂でのエピソードを転用しただけで、実際は漏らしていた可能性も否定できないようである。この対武田撤退戦は様々なエピソードがあり大変面白いので調べてみて欲しい(茶屋の婆とか)

焼き味噌を作ってみる!

焼き味噌を作るたってただ焼くだけじゃないんかい?
そう思って調べてみると、確かに焼くだけの兵士が多かったが、中には葱や胡麻、生姜などをまぜて焼いていた例もあるようだ。確かにそっちの方が焼き味噌らしい。それにより美味しそうなので今回はそれで作ってみよう。

手順は簡単。
胡麻油をしいたフライパンに刻んだ生姜・葱・胡麻を入れて炒め、火が通ったら味噌を投入し、しばらく炒める。味噌にある程度火が通ったら、しゃもじに塗りつける。それを直火で焼いて完成だ。

実食

完成したものがこちら。
DSC_0113
味噌が焦げた香ばしい匂いと、生姜と葱の香、そこに仄かに甘い匂いが混じり大変食欲をそそる匂いだ。ただ焼いてあるので、水分がとんだ分味は濃い。信長が好きだったというのも頷ける。濃い味の中に生姜のアクセントが効いている点はポイントが高い。白いご飯と日本酒、どちらかが欲しくなる味だ。一度ぜひ作ってみて欲しい。


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