この本読んどく?

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お札が空から降ってくるというと、お蔭参りに関連する「おふだふり」「ええじゃないか騒動」が思い浮かぶ。

そしてここ、神奈川県戸塚区の八坂神社でも毎年7月14日に「お札まき」が催される。
この神社周辺には屋台も立ち並び、なかなか進めないほどの人出であった。
このお祭りの特徴は「お札をまく人」にある。どんな人がまくのだろうか?

私は同日開催の「水止舞」が15時に終わると、急いで戸塚へと向かった。




目次

  1. 八坂神社と牛頭天王~悪霊退散と疫病除け~
  2. 壮絶なバトル!霊験あらたかな「お札」を奪い合う!
  3. そして男の娘たちと一行は町中へ…!

八坂神社と牛頭天王~悪霊退散と疫病除け~

祇園社(現八坂神社)の祭神である牛頭天王。
様々な側面をもつ牛頭天王だが素戔嗚と習合したり、武塔神や天道神と同一視されたりとなにやら忙しい。また御霊信仰とも結びつき、崇め鎮めることで負のパワーを正へと転換しようとしていたようだ。

また疫病神であることからポスターが一躍人気となった「蘇民祭」の蘇民将来説話とも混ざり合い様々な話のバリエーションが作られているようである。

この蘇民将来説話はざっくり言うと「茅の輪をつけた蘇民将来の娘以外を武塔神(素戔嗚)が皆殺しにする」という話なのだ。ここから茅の輪もしくは自分が蘇民将来の子孫であるとわかるものを門口に置いておく貼っておくと、疫病から逃れられると信じられるようになった。

そして今回のお祭り「お札まき」も獲得したお札を玄関に貼っておくと、健康に過ごせると言われている。

壮絶なバトル!霊験あらたかな「お札」を奪い合う!

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かつては多くの場所で見られたお札まきも、今ではこの戸塚でしか行われていないようである。
「悪霊除け・病気除け」として信仰され、かつ疫病が猛威を奮っていた時代に隆盛を見せているので単純に医学の進歩により寺社神仏に祈願するまでもなくなったという考えもできそうだが、どうやら違うようである。この書き方だと明治以前の江戸後期には衰退してしまっているようだ。

衰退した原因はなんだろう?
単純に幕府が禁止した、と考えることもできる。だがしっくりこない。
流れ的に「純粋な女性のお札まき」があってそれが歌舞伎と同様に幕府に禁止され、元禄期から「女装をしたお札まき」が始まり広まった、という方がしっくりくる。とすると、衰退の原因は自然消滅になりそうである。「疫病の流行」により「お札まきのブーム」が一度おこり、疫病の収束とともに消滅していったのではないだろうか。そして疫病が流行る度に行っていたが次第に慣れや他のものに人気を奪われ根付いたのが戸塚だったのではないだろうか。答えを導く鍵は唯一女装をしていない男性が持っている「幣」、そしてそれに付いている「翁面」だろうか。ちなみに「コロリ」ときくと反射的に「コレラ」と想像してしまいがちだが、元禄期には日本に「コレラ」は入ってきていない。

さて肝心のお祭りはというと、境内に円が引かれ始めた。
そしてそれを境界とするように、観客たちが集まりはじまるではないか。私もそこに待機していると、ぼてかずらを被ったリーダー役の男の娘が登場!
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そして続々と姐さんかぶりをした男の娘たちが入場!
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\キャーカワイイ!/\コッチミテ!/
何やらすごい雰囲気である。彼らが入ってきて場の雰囲気が変わった。皆戦闘態勢である。
真ん中で音頭をとるリーダーの囃子歌に続き、周囲を踊りながらまわる方たちも山彦のように歌を歌う。
さあ来い子供(さあ来い子供)
天王様は(天王様は)
囃子がお好き(囃子がお好き)
という調子で囃子歌が続くのだが「わいわい囃せ天王山に登って」という歌詞までしかメモれず。
ただまく直前に「まくぞ」とか「まこか」とか言ってくれるんですよね。
なので「まく」という言葉が出た瞬間に人の輪が縮まり男の娘たちに接近!しかし中にはフェイントもあったりしていつ撒くのかとドキドキしてきます。「まだまかん」とか「まだ早い」とか。

しかしついにその時が!リーダーが「それまくまくぞ!」と言うと周りで踊っていた人たちも周囲にあつまり団扇で仰ぐ体制に。そして観客たちもワァーッと中心に押し寄せる。
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この円の中心はかなりもみくちゃにされて痛かろうことが想像される。しかし円の中心の人たちをよく見ると空中に舞ったお札じゃなくてリーダーの人が手に持っているものをむしり取ろうとしているではないか!だがリーダーも長年やっているだけあってあしらい方は慣れているようだ。無事にお札は宙を舞う。しかもこの日は風が強く中心からは離れた場所へとひらひら、ひらひら。

私はこれを見越して葉っぱで風向きを確認し、来るであろう場所で待機していたのである。
と、どうだろう。はたしてこちらへ飛んでくるではないか!ラッキーと手を伸ばすもその風圧でお札はヒラリと身をかわす。そしてお札は少女の手の中へ。天王様は子どもがお好きなのだ。あぁ無念。

しかし摑めなかったという人も安心して欲しい。お参りの際に一枚必ず貰えるのだ!
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それがこちら。これで今年は健康に過ごせるはず!五色あるのでぜひコンプリートを目指してみてはいかがだろうか?

そして男の娘たちと一行は町中へ…!

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神社をおりて、警察の誘導のもと町中でお札をまいて歩きます。
この道の隣りは道路で車も普通に走っているので結構危ない。特にこの日は風が強かったので何枚かは道路に飛んでいってしまいました。
参加してわかったが、お札獲得の倍率はかなり高い。というのも一人何枚まで、と決まっているわけではないからである。取れたら本当に幸運である。
ちなみに強さはちびっこ>おばちゃん>その他である。
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毎朝の糞の清掃をしているとその日はなんと下痢だった(;´Д`)
レオパで下痢といえば最悪のあの病気が頭をよぎる人も多いはず……

しかし本人はそんなこと知らん!というふうに餌をむしゃむしゃ食べている。
とりあえず食欲と元気はあるみたいで一安心。

そこで本を読んだりネットで調べてみた結果一つの結論に。
それは「グラブパイ」の水分量。グラブパイを与え始めてから糞が水っぽくなった!という人も結構いるみたいである。一応レッドとグラブパイを併用しているのだけど、レッドのみにした翌日の糞はちゃんと固形だったのだ。良かった!

水っぽくなったグラブパイは1:3で配合していたが今回は1:2で配合し給餌。すると翌日の糞はちゃんと固形になっているではないか!

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水多すぎるから今まで水のんでなかったんですか!?えちごさん!?
ちなみに上の写真は水苔シェルターを登ろうとして失敗して転んだ図。


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「何写真撮ってんねん!誰が許可したんや!」
ヒィーすいません(´;ω;`)
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遠い昔の話のようだが、どこか近くに感じるのが昔話の魅力だ。
今でも多くの昔話が絵本になっているので、誰しもお気に入りの一つ二つあるのではないだろうか?

かつて「日本のグリム」と称された男がいた。
佐々木喜善である。
今日は彼の集大成とも言える本「聴耳草紙」を見てみようと思う。




目次

  1. 佐々木喜善~日本のグリムと呼ばれた男~
  2. 「聴耳草紙」を読む!
  3. オススメ度

佐々木喜善~日本のグリムと呼ばれた男~

その土地の風習や風俗、習慣や伝説、民話、民謡、家具家屋など古くから人の間で伝えられてきた有形無形の資料を基に、その歴史的変遷を明らかにし現在の文化と比較し説明しようとする。それが民俗学だ。

この民俗学にはやがて「柳田國男」「折口信夫」「南方熊楠」といった巨人が出現し、学問として成立していく。そしてそうした偉人たちの周囲には、また、傑出した人物が多く集まることになる。柳田が避けた(もしくは避けざるをえなかったか)「性」や「被差別民」に関する研究を重視した「宮本常一」もその一人だろう(但し彼の後援は「渋沢敬三」で柳田閥からは黙殺されていた)

そして誰もが一度は名前だけは聞いたことがある「遠野物語」。この成立に関わったのが「佐々木喜善」である。

佐々木は幼少の頃から怪談話を聞いて育ったこともあり、怪奇潭に興味を持っていた。そんな佐々木は妖怪学の講義を聴くために哲学館へと入学した。もちろん目当ては「妖怪学講義」を著し、当時「妖怪博士」などと呼ばれていた「井上円了」だ。しかしながら円了は「妖怪撲滅派」の人間である。そんな円了に幻滅した佐々木は早稲田大学文学科へと転じ、文学の道を志す。モダン的な作家志望だった佐々木喜善(当時のペンネームは佐々木鏡石)であるが、作家として挫折。そんな折、佐々木は柳田と出会う。そして佐々木が話したことを元にして柳田が「遠野物語」を刊行したのである。

その後は病弱な身体を押し、東北に古くから伝わる「オシラサマ」「ザシキワラシ」の研究や、400編以上の昔話を集めることで大きな功績を残した。死ぬまでに『紫波郡昔話』『江刺郡昔話』『東奥異聞』『農民俚譚』『聴耳草子』『老媼夜譚』などを記し金田一京助に「日本のグリム」と呼ばれるまでの偉業を残した。

「聴耳草紙」を読む!

この本は1931年に刊行された本で、今も子供に読み聞かせる絵本の原型となった話が数多く含まれている。また佐々木も冒頭で述べているように、細かく分類しようとすれば「和尚小僧譚」「生贄譚「冒険譚」「花咲爺型」「瓜子姫型」から「縁起由来譚」など様々な話に分類することができる。

さて中に目を向けると、目次を見るだけで興味深い話が多く載っていることがわかる。
「聞き耳頭巾」の類話であり本書のタイトルにもなった「聴耳草紙」、「打ち出の小槌」や「屁っぴり嫁」などは一度読んだこと、もしくはテレビで見たことがあるにちがいない。

また地方によって様々な言い伝えがある「鳥の話」
中でも「郭公と時鳥の話」なんかは有名だろう。内容はよく聴く「妹が姉を恨んで殺したが実は」というものなのだが、鳥となって飛んでいくというのがまたものかなしさを増しているように感じる。この時の鳴声、つまり何と言って飛び立つかが地方によって変わっているようだ。

ここのは多くのお話が載っているのだが、これらはすべて佐々木が土地の人々から聞いて集めたものである。昔はこんな話をポンポンと話せる人たちが側にいたのである。

しかし今はどうだろう?
現在自分が住んでいる土地にまつわる昔話を一つでも知っている若い世代や子供はいるだろうか?
そういった話を語り継ぐ土壌はあるだろうか?
その神社の縁起は?どんな神様が祀られているのだろう?

実際現地に行ってみて感じたことだが、これらは地方の祭ににもいえることである。
「古いもの」は時代遅れでダサいものだろうか。いや、決してそうではないはずだ。こういった文化や伝統は失ってからでは遅いのである。日本人が日本人らしくなくなっていく中で、いつか必ず過去に目を向けざるを得ない時がくるはずだ。そんな時にこの「聴耳草紙」が少しでも役に立つに違いない。


オススメ度

オススメ度★★★★★
面白さ★★★☆☆
全部で180話以上収められている本書。絵本の元となった話も多くあるので一度目を通してみてはいかがだろうか?
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めずらしくケージ内を闊歩中のえちごさん。
その時の明るさで瞳孔の大きさがかなり変化するのがわかります

今回の写真はやや大きめで猫っぽさは消えつぶらな瞳となっております!カワイイ!メガアッタ!

しかし本当に普段は水苔シェルターからほとんど出ないえちごさん。
水苔内に糞されたら掃除するのは良いとしても、そこからえちごさんを出すのが大変そうで余計なストレスを与えてしまいそうです。

が、そんなことはこちらの杞憂でトイレはいつもの場所でしておりました。\エライ/
ようするに私が寝ている間にケージ内を動きまわっている模様。ちゃんと外出してくれていて一安心です。

少し見切れてますが横にある穴が開いてるものはサボテンの骨。
中も空洞になっていて今のサイズならそこも隠れ家にできそうです。初日に頭だけ突っ込んで妙な体制になっていたり、サボテンの骨付近でコンタクトレンズ落とした人をやっておりました。
なぜ写真撮らなかったのか!不覚!

なんとなくたまちゃんのパパの気持ちが分かった今日この頃( ´_ゝ`)
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えちごさんの餌として飼っている赤いアイツことレッドローチさん。
現在一匹絶賛行方不明中であります。目下捜索中。見つけ次第連絡ください(´;ω;`)

さてそんなレッドローチさん。じつは実際レオパを飼う前にレオパが生存できる環境かどうかテストするために先行購入しておりました。なので一緒にいる期間は彼らの方が長いのです('A`)
そしてより弱いであろうSサイズを購入して飼育中なのです。

しかし今日サイズを確認するために中を確認したところ二匹ほど白い個体を発見!
某小説の主人公なら喜んで解説してくれそうなのだが、あいにくそんな知人はいないのでネットで検索。

すると、今まで知らなかったのだがゴキブリは脱皮するらしい。
しかもその度に切れた触覚や脚を再生できるらしい!お前はピッコロか!

そしてもう一つ気になったのが、「幸せの白いゴキブリ」というもの。
脱皮直後のゴキブリは白く、なんでも見たら幸せになれるのだとか。
個人的にその噂、いわゆる都市伝説の発生過程や負から正への反転に至る経緯なんかがとっても気になるのだが今回はそんなことは置いておこう。

白いゴキブリなんて初めてみたが、たしかに綺麗。「あれ?これゴキブリ!?」という感想だ。
よくテレビなんかで蝉の羽化のシーンを流すがイメージはあの感じである。あれを想像していてもらいたい。

今回写真の撮影に成功したので「幸せの白いゴキブリ」を掲載します!
苦手な人は一応閲覧注意ですよ!








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卵パックと同化して見づらいが、パックの窪みに白いゴキブリが!
うーん!やっぱりゴキブリだ!キモイ!
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前回よりも少し顔を出してくれるようになったえちごさん。
つぶらな瞳に加えこの頭の×みたいな印がまた可愛らしい。

昼間はほとんどこの水苔シェルターの上で寝ております。
小動物全般そうなのだと思うけど、音にすごく敏感!窓をケージの窓を開けないと餌を上げられないのだけど、一日・二日目あたりはその窓を開ける音が少しでもすると奥に引っ込んでしまった(;´Д`)

特に嫌いな音がビニール袋がこすれるあのガサガサという音。あれはもうダッシュで逃げ帰ってしまいます。すまぬ。

ところが昨日の夜は窓を開けても怖がる気配なし!OK!
そして少し顔を出して「それ餌かいな?」という表情でじっと見つめている。
うーん、可愛い。

それとレオパさんたちは「トイレ」を覚えるんです!
というか自分の糞の臭いを覚えていて毎回そこにする習性があるようだ。えちごさんもその例にもれず毎回同じ場所にしてくれているので助かります。お利口さんだ!
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最近では家紋を入れないお墓も増えてきているそうだ。
それにお墓のデザインも種類が増えてきて墓地もどこかモダンな感じになってきたように感じる。
使う石によってもまた雰囲気が変わってくるのもまた不思議だ。

それでも先祖のお墓や曾祖父・曾祖母などのお墓には「家紋」が入っていたりするのではないだろうか?幼い頃の私は「こんな薄気味の悪い場所にこんなに美しいものがあるなんて」と奇妙な印象を受けたことを今でも覚えている。

そこで今日はそんな「家紋」にまつわる本、泡坂妻夫「家紋の話」を見てみようと思う。




目次

  1. 家紋の展覧会!墓地と家紋とときどき私
  2. 「家紋の話」を読む!
  3. オススメ度

家紋の展覧会!墓地と家紋とときどき私

夜道墓地の脇を通る。昼間、木の陰で薄暗くなった墓地の脇を通る。
どっちもなんとなく薄気味悪くてよく後ろを振り返りながら帰ったものだ(後ろを見るのはあんまり良くない)

しかし小学生になるとお寺の子の友人ができ、よくその子の家に遊びにいった。
鬼ごっこや野球、チャンバラ。鬼太郎ではないけれど、墓場で運動会状態だったのである。今から思うと相当罰当たりなことをやっていたわけだ。

遊んでいるうちに墓場に対する悪いイメージも消えていき、お墓に興味が出てくる。
その時こそ家紋という言葉は知らなかったが、墓ごとに様々なマークが付いているのを気にはしていた。次第に日本史に興味を持ちはじめると、当然戦国時代にも惹かれ始める。そこでもまた家紋に遭遇したわけである。

本当に暇なときや、たまたま通りかかったときなんかは今でもこっそり覗いてみたりする。この墓場に行って家紋を見るのはもはや今では趣味になってしまった。

実際お墓を歩いてみると、本当に多様な紋があるのだ。そしてどれも美しい。
自分の家の家紋の名前だけでも知っているとなんだか過去と繫がった気がしてこないだろうか?

これからお墓参りシーズン到来だが、今ではなんと「お墓参り代行」なんていうものまであるらしい。そうまでして墓参りする意味なんかあるのだろうか、というかそれは墓参りなのかと疑問である。

「家紋の話」を読む!

そんなわけで前から興味を持っていた家紋についての本を手に取ってみたのだ。
縄文時代の模様から始まり、紋の誕生から紋の盛衰。そして紋の最盛期である江戸時代についても詳しく書かれており、たいへん勉強になる本だ。

また日本人の美的センスというか、「どういったものは紋にしてどういったものは紋にしない」というコダワリのようなものも見えてきて、今まわりにある日本の文化の一端、そのルーツを垣間見ることができる。

さらにこの本の良いところは「家紋がこれならあなたの家の先祖はこれ!」といった類の本とは違い、純粋に「家紋」について書かれていることだ。そもそも名字も家紋もほとんど明治までしか辿れないだろう。なので「純粋に家紋について知りたい!」という人は読んでいてきっとニヤニヤしてしまうはずだ。

もちろん図柄入りで説明されているので安心して欲しい。
木瓜や桐、菊、卍に巴などの有名どころからそんな紋があったの!?という驚きの紋まで様々なものが紹介されている。

例えば「土星」。ほんとにあの惑星の形をした紋だ。だれがどのように、何故土星をチョイスしたのだろうか?と様々な疑問が浮かび上がってきて面白い。
また「尻合せ三つ兎」や「後ろ向き三つ兎」「蟹牡丹」「踊り蟹」など本当にあるの!?とおもわず言ってしまいそうな紋まである。
この本を読んでいるだけで目が喜ぶのを感じるのだ。

私がいちばんツボったのは「ハーケンクロイツ」を紋として見た場合なんと呼ぶかである。
観光客の中にはいまだにこの卍を見て驚く人がいるとかいないとか。似ているけど違いますよね!
そんなわけで紋として作図した場合、ハーケンクロイツは『石持地抜き隅立五つ割り右卍』となるようです。すごい! そして泡坂氏曰く、「上絵師であればこれ(石持~)を聞けばハーケンクロイツを知らなくても同じように作図できる」のだそうです。恐るべき家紋・上絵師の世界!

そしてもう一つ驚いたのが、実際に過去の「紋章集」なんかは筆者が実際墓場にいって型をとったり書き写して集めたのだという。そんな努力があるからこそ今でも様々な家紋の名前が残っているのだろう。

西洋の紋章も確かにカッコイイが、たまには家紋の美しさに目をやってみたはいかがだろうか?

オススメ度

オススメ度★★★★☆
面白さ★★★★☆
この本の良いところは、やはり本職の上絵師でもある泡坂妻夫本人が書いていることだろう。
マジシャンでもあり、作家でもあり、上絵師でもある。やはり好奇心は何事においても重要なのだろう。
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えちごくんの餌として独特の臭いを発するレッドローチも飼っているが、こいつがやたら早い。
その赤い見た目と相俟ってさながら「赤い彗星」である。

慣れない捕獲に四苦八苦しながら、ようやく一匹捕まえた!と思ったら

逃 げ た

なんてこった!とりあえずゴキブリホイホイを購入・設置し様子をみようと思います。
諸先輩方はどうやって捕まえているのだろうかと気になる今日この頃である。
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7月14日には東京都大田区大森の厳正寺付近で「水止舞(みずどめのまい)」が催された。
この祭りは前半と後半で違った側面を見せる面白い祭りだ。

毎年14日に開催されるので興味がある人は見てみて欲しい。東京都でもこんな愉快な祭りがあるのである!




目次

  1. 祭りの始まり~水止舞の歴史~
  2. 潜入!水止舞(遅刻)
  3. ここが気になる!この寺紋!

祭りの始まり~水止舞の歴史~

今から700年前に遡る。
北條茂候の子として生れた法密上人は18歳から真言密教を学び、後に厳正寺二世を継いだ。
後醍醐天皇の治世の1321年。法密54歳である。
その頃武蔵の国では大旱魃が起っていた。そこで雨乞いの祈禱をする者として法密に白羽の矢が立ったのである。

当初自分の力量では無理だと辞退をしたのだが、天候が回復しないこと、また皆からの願いによって法密は雨乞いをすることになる。法密は7日間祈禱。するとあれほど照っていた強い日が翳り、雨が降ったのである。これに皆は喜んだ。

ここまでであれば各地に伝わる「雨乞いのための祭」と変わらない。雨を降らせる祭り、こと水に関しては農耕に大切なものだったので広い範囲に分布しているはずだ。

だがこの話はこれで終わらなかった。
その2年後の1323年のことである。今度は3月3日から数十日のあいだ、雨が降りやまなくなったのである。その結果田畑は流され他国へとのがれる人も出始めてしまった。

「この長雨は雨乞いの祈祷をした法密のせいである」
中にはそんなことを言う人も出始めた。しかし法密上人は郷民を集め神仏に水を止めるよう祈ることを告げる。

法密上人は3頭の龍像を彫りそれを「水止(しし)」と呼び、郷民にそれを冠らせ踊りを奉納した。
すると今まで降りやまなかった雨が途切れ、見渡すかぎりの青空が広がった。

ここから毎年感謝の舞として「水止舞」を奉納するならわしとなり、現在に至っている。

潜入!水止舞(遅刻)

奉納日時は7月14日の13時から15時だ。
私はそのとき、1時間近く町内を練り歩いて、その後寺内で舞うのだろうと考えていたのだが、その考えが命取りとなる。

この祭りの前半部「道行(みちゆき)」という雨乞いの儀式は30分ほどで終わってしまうのだ!それを知らずのんびりバスを待っていた私は前半部をほぼ見逃すことに……
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見れたのは最後の一人の方のゴールの瞬間。それだけでも見れて良かった。
ちなみにこの「道行」は、藁で編んだ龍神の中にほら貝を吹く人が一人ずつ入って横になった状態で水を掛けられながら道を行くものだ。床が濡れているのは水の跡である。

水を掛けられている間もほら貝を鳴らすことを止めてはいけない。
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先にゴールした方もほら貝を吹き続けている。しかしその顔には疲労の色が濃く出ている。
またこの「道行」は見ているこっちにも水が飛んでくる。見物客の中にレインコートを着ている人はおそらく何度も来ている方なのだろう。そしてもちろんビチャビチャに濡れている人も多くいた。

後に説明をきくと、この龍神に対する「水かけ」は励ましの雨を意味し、ほら貝は龍神が高らかに上げる雄叫びなのだそう。

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こちらが二人が入っていた龍神。しっかり顔が作られている。
 
この「道行」が終わると今度は境内に設置された舞台で「水止舞」が披露・奉納される。
赤い面の雌獅子と黒い面の若獅子・雄獅子の3匹の獅子が順に舞を披露していく。
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①雌獅子の舞②「出羽の舞」③「大若舞・水止舞」④「コホホーンの舞」⑤「雌獅子かくしの舞」
⑥仲良く3匹が踊る
という順序だ。受付の方にうかがったところ、やはり後継者の育成が大変だそうだ。
小さい頃から勧誘してなんとか後継者を育てていこうと試行錯誤中らしい。「祭りの後継者」という問題はどうやら各地で見られる一番重要な問題のようである。

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帰り際に受付でいただいたのがこちら。前年度の龍神に用いた藁だそうだ。

そしてなんとこちらでも「ささら」を使用していた。ささらと言えば「新潟・佐渡のつぶろさし」でも男性を誘惑するのに使われていた楽器である。全国的に使われているものなのだろうか?
それも今では作る人がいなくなったので自分たちで手直ししつつ大切に使っているというお話だった。

ここが気になる!この寺紋!

こちらの神社の寺紋の名称がとても気になります。
正式名を御存じの方がいたらご一報ください。二つ追い雨龍に三つ鱗とかだろうか?雨龍が周りを囲っている、円の代役を果しているのは珍しい気がするのである。雨と龍神にゆかりのある寺ならではの紋だろう。ただ上の藁の紋は三つ鱗のようなのだが、舞台の幕はなんとなく北条鱗のようにも見えるのが気になるところだ。
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昔から爬虫類が好きだったのだが、実際一緒に暮してみようと行動に移したことはなかった。
さらに住んでいるところには爬虫類を扱うショップもなかったのである。

しかしながら今年になってホームセンターが爬虫類コーナーを新設。
そしてたまたまネットで「ヒョウモントカゲモドキ」(通称レオパ=英名レオパードゲッコー)を目にして一目惚れ!

温度管理が重要とのことでエアコンがあり温度管理しやすい場所+急激な温度変化がない場所を探し、諸々の準備を整えていざ爬虫類コーナーへ!

そこで出会ったのが「ベルアルビノ」のレオパちゃん!
他のレオパがぐったりしている中、この子はのしのし歩き回っている。それに尻尾の太さも許容範囲?かと思われた。そしてなにより可愛い!(ここが一番重要)
この猫っぽい目と、体色、そして餌を食べた後の仕草!舌を出してペロペロッとするのが超絶可愛い。

ケージの中ではウェットシェルターがお気に入りの様子。
次点でサボテンの骨だろうか。サボテンの骨も穴があるので、中に潜ったり陰に隠れたりと楽しんでくれているようでなにより。

生き餌のレッドローチ君も食べるし、グラブパイも食べてくれるし食に関しては何でも食べてくれそうである。さらに様々な方のブログで出てくるウ〇コの臭さだがほぼ無臭のようだ。

見栄え的には床をサンドにして穴掘りとかでストレス発散できるようにしてあげたいところだが、誤食が怖いのでキッチンペーパーを使用中。とにかくレオパが不自由なく暮らせるように試行錯誤の日々である。

ちなみに名前はレオパードゲッコー→月光→ムーンライト→えちごという感じです笑
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